期待を超える「感動」がある。

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黒石智之ブログ

世界を舞台に活躍する、JTBグランドツアー ツアー責任者(添乗員)のブログです。
ご旅行に参加される皆様へのメッセージ、おすすめの海外旅行情報などをお届けします。

ツェルマットへの道 オートルートレポートその4

2014年08月30日

考えてみると来週は月~水まで研修のため不在でブログを更新できないため、予定を変更して今日もレポートをアップします。

この日はディス湖(ディクセンス・ダム)からディス小屋までの約10㎞、高低差約600mのハイキングで、予定しているものの中で最もハードなもののひつと。

エスケープルートや悪天時の退避方法がなく、小屋までいって帰ってこなければならないため、志波さんが最も心配していた行程です。

ヴェルビエのホテル。思っていたよりはるかに良かったです。パン屋はここの向かいにあります

まずは朝、ホテル前のパン屋さん(どのパン屋もホテルの朝食用として配達したりするため朝7:00過ぎには開店します)で昼食用のバゲットを調達。

朝食後、7:40にホテルを出発しディクセンス・ダムへむかいます。

ヴェルビエのあるバーニュ谷からローヌ川の流れるローヌ谷へ出て、エレマンス谷へ。
今回2回目となるマッターホルンとのご対面は、エレマンス村にて。

それがこちら。
ダンブランシュの横にちょっとだけ頭を出しています。

右のあたりにちょっと頭を出しています

拡大するとより分かりやすいですね

いつ隠れるか分からないので村で車を停めてもらって写真タイム。

ダムへむかってくねくね道を進みます。

そしてダムに到着。
ロープウェイでダムの上までいきます。

ダムとホテル。ダム建設時の飯場がホテルになったそうです

ダムのロープウェイ乗り場

歩いても上がれるのですが、高低差200mを道のりをあえて歩くのもなんですので、ロープウェイでぱっと上がってしまいました。

到着後、いよいよハイキングがスタート。
まずは7つのトンネルを抜け、その後は延々と約2時間、湖畔の平坦な道を歩きます。

湖の一番奥までとにかく延々と歩きます。奥に見える雪山の右が小屋の正面にそびえるモンブラン・シェイロン

これは雪崩の跡なんだそうです

湖の一番奥までいってから登りがスタートするのですが、その手前で本日の昼食。
メニューは、朝買ったバゲット、前日志波さんとスーパーで調達したプチトマト、イワシの缶詰、タコの缶詰、ツナの缶詰、中華風スープです。

バーナー用のガスはシャモニーで購入しておきました。
日本に比べると高いです。

この日の昼食(撮影:志波さん)

なお、この日と翌日に昼食場所付近の写真を撮影しているのですが、少々風景に変化があります。
見てみてください。

当日撮影

翌日、前日より若干左から撮影

違い、分かりますよね。
翌朝は結構な雪が降ったため積雪量が増えています。

降る可能性があると志波さんにはいわれていたのですが、本当に降るとは思いませんでした。
山って恐い。

さて、いよいよ登りが始まります。
約3時間で600m。

がんばりましょう。

ここは序盤

まだまだ

歩いてきた道を振り返る。途中からリッジ上のルートになります

ここからしばらくリッジ上を歩いていくと、左(東)のコルの奥からマッターホルンが見えてきます。
と志波さんが声をかけてくれました。

すると・・・

「あ、もう見えた!」

と。

志波さんも驚くほど早々のご対面。
あまりに天気が良いためとはいえ、こんなことはめったにないと驚いていました。

分かります?このコル(鞍部)を越えていくとアローラの村にいけるそうです

拡大するとよく分かりますね

もうちょっと先へいくとダンブランシュとの2ショットが

テテ・ノアール(黒い頭)という山(丘)が最後の急登で、そこを過ぎるとディス小屋はすぐそこ。

ここを過ぎれば小屋は目の前

なお、テテ・ノアールには十字架が立っていて、その周辺でエーデルワイスが見られます。
シャモニーのガイドさんもいっていたのですが、エーデルワイスは茶色い石灰岩があるところにしか咲きません。

ですから、同じ山でも花崗岩質の場合は絶対に咲かないそうです。

茶色い石灰岩についてはまた後日ご覧いただくことにしましょう。

季節外れのエーデルワイス

左下にディス小屋、右はモンブラン・シェイロン、真ん中がシェイロン氷河

小屋は丘の上に建っており、最後の最後にいやらしい坂が待っていますが、これを登りってようやく小屋に到着。

シーズン後半ということもありだいぶ空いていたようです。
我々の到着前、写真には写っていませんが右の方にある氷河から1パーティーが歩いてきました。

本来のオートルートを歩く場合、アイゼンとピッケルを装備し、ザイルで結び合って氷河を渡ってくるそうです。
また、翌朝はシェイロン氷河の左端を登り、山の向こう側へ歩いていくとのこと。

ディス小屋のある場所は標高2,928m。
ここまで歩きながら少々の酸素の薄さに体を慣らしてきていますので、アルコールを接種しても特段の問題はなし。

小屋のオーナーの趣味でベルギービールの品揃えが豊富なため、まずはアルコール8%のビールで乾杯。
その後は持参した焼酎へと続きました。

小屋の夕食は18:15から。
スープ、白菜のサラダ、ペンネとミートソース、レモンタルトというメニューでした。

料理は大皿で出され取り分けるのですが、おかわり自由。
まわりのヨーロッパ人はぺろりと平らげています。

しかし、小食(恐らく世界一)の日本人には食べきれない量。

この日はアーベントロート(夕焼け)も美しく、山々が赤く染まったのでした。

美しく染まっていました

東側も赤く染まります

この風景も翌朝には一変してしまうのですが、どのようなドラマが待っていたかはまた来週ご紹介します。

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Posted by 黒石智之 ( 2014年08月30日 12:16 ) |  メッセージを送る(0)

ツェルマットへの道 オートルートレポートその3

2014年08月29日

本日は3日目のレポートです。

先に結論部分から述べますと、今回の行程中、マッターホルンが見られたのは4日。
チャンスがあったのは6日。
だめだった2日のうち1日は雪、もう1日は最終日で、見られるかどうかの確認すらしなかっただけです。

マッターホルンとのご対面初日がこの日。

詳細は後ほど。

早朝のフレジェール小屋より

ヨーロッパの山小屋では夜が遅い代わりに朝も遅いです。
昨年の仙丈小屋の消灯時間が19:30と強烈に早かったこととは対照的。

また、朝食がパンと、ジャムやクリームチーズしか出ないところも日本とは異なる点。

そんな山小屋で迎えた初めての朝がこの日。
天気が気になって早くから外の様子を確認したのですが、期待は裏切られませんでした。

出発前に広角レンズを買おうかどうかかなり迷ったのですが、約4万円の出費を惜しんでちょっと後悔・・・
写真の右端のピークがグーテ針峰、左端がグランドジョラスです。

街明かりと薄明かりに浮かぶモンブラン山群、最高でした。

前日はガスに包まれていた赤い針峰群(フレジェールのロープウェイ乗り場前より)

右のシャモニー針峰群から左のヴェルト針峰まで、フレジェール小屋とともに

この日は7:10に小屋を出発し、フローリア小屋を経てシャモニーまで歩くハイキング。

ほぼ下りのみで約3㎞、約3時間の行程です。
ところどころで視界は開けるものの、歩き始めて早々に樹林帯に入り、その後もほぼ樹林帯を歩くコース。

ハイライトは花々で彩られたフローリア小屋。

まだスタッフの方が来ていなかったのでカフェの利用はできませんでしたが、なかなか絵になる雰囲気のある小屋でした。

フローリア小屋

小屋とモンブラン山群


フレジェール小屋からフローリア小屋まで約2時間。
フローリア小屋からシャモニーまでが約1時間。

シャモニーから往復のハイキングで訪れる方も多いそうです。
余裕がある日程でシャモニーを訪れる方で、かつ少し歩いてみたいという方にはお勧めのコース。

クラブメッドが所有するホテルに隣接する広場から村へアプローチ

シャモニーへは村の裏側からアプローチ。

今まで通ったことのない道を通り、今まで見たことのない村の景観とモンブラン山群の組み合わせが新鮮でした。

シャモニーは11:00に出発。
国境とフォルクラ峠を越え、マルティニからバーニュ谷に入り山腹のヴェルビエへ。

スイスで最も滑走距離の長いスキー場(400㎞)を持つ高級山岳リゾートの村です。

ホテル到着後、早速ゴンドラやリフトを乗り継いでモン・フォ展望台へ。

標高3,300mのモン・フォ展望台は、恐らく知る人ぞ知るという場所なのだと思いますが、なかなか侮れない絶景スポットでした。

モン・フォ展望台から望むモンブラン山群。こちら側(東)から見るとグランドジョラスが左端、アルジェンティエール針峰が右端です

グラン・コンバンとプチ・コンバン

左がダン・ブランシュ、真ん中マッターホルン、右がダン・デラン

右端がモンブラン・シェイロン、その左がピン・ダローラ。このエリアが翌日宿泊するディス小屋がある場所です

ユングフラウヨッホやエギュイ・ドゥ・ミディのように大きな展望台ではないのと、下りのロープウェイの時間があるため長く滞在することはありませんでしたが、ここまで絶景が見られるのであれば訪れない手はないですね。

ヴェルビエで宿泊したホテルも調度品がかわいらしく、展望台と合わせ、かなり気に入りました。

さて、翌日はついにハードなハイキングが待っています。

結果やいかに。

続きはまた来週。

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Posted by 黒石智之 ( 2014年08月29日 10:22 ) |  メッセージを送る(0)

ツェルマットへの道 オートルートレポートその2

2014年08月28日

その2ということで、2日目のレポートです。

この日からいよいよハイキングがスタート。
詳細は以下の通りです。

行程:ランデックス~ラックブラン(ブラン湖)~シェズリー湖~フレジェール小屋
距離・時間:約7㎞、歩行時間約5時間30分、高低差約500m(主に下り)

赤い針峰群の直下を歩き、天気が良ければシャモニー谷のむこうにモンブラン山群が望める絶景のハイキングコースです。

バス停付近からの風景。グーテ針峰からシャモニー針峰群まで写真に収まりました

予報では曇りではあったものの、シャモニーのホテル出発時には晴れ間が広がり、朝からモンブランが見えていました(写真では一番地味で目立たないのがモンブラン)。


シャモニーセンターというバス停まで移動しバスを待つ間も山は見え続け、ハイキング初日から気分が盛り上がります。


隣村のル・プラまでシャモニーバスで移動し、ロープウェイで標高1,894mのフレジェールへ。
ここから天候は一変。
なんと一瞬のうちにガスに包まれ、一気に視界がなくなったのです。

その後、オープンリフトに乗り換えて標高2,396mのランデックスへ。

ガスに包まれるランデックスのリフト乗り場

前日の悪天で標高2,300m以上の場所は積雪があったそうで、ランデックス周辺はうっすら雪化粧(後日別の場所で本格的な雪に見舞われました)。

酷暑の日本とはまったく異なる肌寒さの中、ハイキングがスタートしました。

雪が残るランデックス周辺の景色

歩き始めはガレ場や岩場が続くトレイルで、フローリア、クロシュといった針峰群の直下を歩き、針峰の稜線を越えると赤い針峰群自然保護区に入ります。

そこからしばらくするとラックブラン(ブラン湖)とラックブラン小屋。

本当は外で昼食とするべく志波さんにはパンやチーズ、ハムなどの食材を買っておいてもらったのですが、この天候では無理。

大混雑のラックブラン小屋のダイニングスペースを借りて(スープは注文しました)の昼食となりました。

前半の岩場

ラックブラン小屋

ここまでの歩行時間はちょうど2時間。

本当はここからフレジェール小屋まで1時間30分のコースを予定していたのですが、現地のマウンテンガイドさんが「景色を眺めながらもうちょっと長く」と気を使って(?)くれたらしく、シェズリー湖を経由しさらに遠回りするルートを選択したため、約3時間30分の思わぬロングコースとなったのでした。

シェズリー湖から、ここまで歩いてきた道を見上げる

これから歩いていく道

13:10にラックブラン小屋を出発し、フレジェール小屋には16:35に到着。
まずは部屋(大部屋)に入り、ベッド割り(男性が寝るベッドと女性が寝るベッドを決める作業)をしてから食堂へ。

第1回目の宴がスタート。
19:00からの夕食でしたので、それまで大いに盛り上がり、楽しい時間を過ごしたのです。
話題になったのは養命酒、高橋真梨子さんと、あともう1つあったと思うのですが忘れました。

ずっと同席していたフランス人のマウンテンガイドさんにこの話が通じていたのか、定かではありません。

小屋の夕食のメインディッシュはサヴォア県の郷土料理、ポテトグラタン(タルティフレット)。
かなりのボリュームです。

なお、この日の小屋からの景色はこんな感じでした。

雲に隠れたグランド・ジョラス

雲に隠れたモンブランなど


翌日の予報は晴れ。

さて、この雲は晴れたのでしょうか・・・

続きはまた明日。

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Posted by 黒石智之 ( 2014年08月28日 10:15 ) |  メッセージを送る(0)

ツェルマットへの道 オートルートレポートその1

2014年08月27日

参考までに昨年の写真をご紹介。ジュネーブ~フランクフルト間のフライトで、窓からマッターホルンやモンテローザが見えました

本日よりフランスのシャモニーからスイスのツェルマットへ続くオートルートのハイキングレポートをお送りします。


日本国内で実施している登山でも同様ですが、ハイキング倶楽部にとって鍵となるのはガイドの志波さんだと思っています。


今回も彼の詳細な案内や細やかな気配り、お客様との関係作りに支えられました。


グランドツアーの社員にも、添乗の際に求められるホスピタリティとはどのようなものなのか、志波さんのガイド振りを見ることで感じ取って欲しいと願っています。


さて、旅の1日目。


今回はルフトハンザドイツ航空の羽田~ミュンヘン線を利用し、乗り継いでスイス西部のジュネーブへ。


地図上で見ていただけると分かるのですが、ミュンヘンとジュネーブの両都市を直線で結ぶとそのすぐ脇にアルプス山脈が鎮座しています。


理屈のうえでは左の窓からずーっとアルプスを眺めながらのフライトとなるはずではあったものの、当日は厚い雲に覆われて山は全く見えませんでした。


ジュネーブ空港に到着し、荷物を受け取って出口へむかうと志波さんのお出迎え。


バスに乗り込み最初の宿泊地であるシャモニーへむかいました。


距離にして80㎞ちょっと。

1時間15分ほど走ってシャモニーに到着。


この日はずっと雨が降ったり止んだりだったそうで、移動の途中もその様子は変わらず。


翌日の天気予報も曇りということで、天候への不安を抱えながらのスタートとなりました。


さて、翌朝の天候やいかに・・・


続きはまた明日。

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Posted by 黒石智之 ( 2014年08月27日 09:51 ) |  メッセージを送る(0)

オートルートハイキングから戻りました

2014年08月26日

夜明け前のモンブラン山群とシャモニーの村

一昨日、シャモニーからツェルマットへ続くオートルート(高い道)のハイキングから戻りました。

本来のオートルートは全長180~200㎞あるそうですが、今回は6回のハイキングでそのうち45㎞ほどを歩くもの。

それでもアルプスの絶景を満喫しながら、時に雪にさらされながらのドラマチックな旅となりました。

誰でも気軽に参加できるとは間違ってもいえない行程ではありますが、ご参加いただいた7名のお客様すべてが全行程を踏破し、怪我なく、事故なく、病気なく帰国できたことは本当に良かったと思います。

夜の山小屋では国内のハイキング倶楽部とまったく同じように飲み、語らう時間を楽しめました。

ハイキングの詳細は追ってご紹介していきます。

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Posted by 黒石智之 ( 2014年08月26日 18:13 ) |  メッセージを送る(0)

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黒石智之 プロフィール

地球を舞台に遊びつくす「地球旅」のメンバー。運営するハイキング倶楽部がいつしか登山部となりつつあることに悩む総務担当でもある。富士山のお膝元、静岡県富士市出身。
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■添乗モットー
お客様と添乗員の旅ではなく、旅仲間同士として旅を楽しみたい

■好きな国・地域
北アフリカ、中近東などのイスラム圏。旧東欧諸国、特にルーマニア。トゥルヒーヨ、チクラヨを中心とするペルーの北部海岸地域(以前行った時には完成していなかったシカン博物館にどうしても行ってみたい)。大自然系ではチベットのヒマラヤ山脈、ギアナ高地、ナミブ砂漠、南極、死ぬまでにもう1回訪れたい思い出の国はポルトガル。

■趣味・特技
昔は空手(極真)、今は山歩き(昔は嫌いだった)と資格取得。ただ、熱しやすく冷めやすい性格なので、長続きしないことが多いです・・・