巨人神アトラスの功績(?)


アトラスは「地図帳」という意味で使われます。


その由来はギリシャ神話の巨人アトラスからきています。

ゼウスをはじめとするギリシャの神々と巨人ティタンの神々はライバルで、敵対していました。そしてギリシャの神々が勝利。巨人神アトラスは罰として、大空をその肩に支えることを命じられました。


北アフリカにアトラス山脈があります。名前の由来はもちろんアトラスです。

当時アトラスの居場所がギリシャからみて西方の果てとされていました。時代とともに西方の地理が明らかになり、今のモロッコを中心に北アフリカの西北端に聳える山脈がアトラスの化身とみなされた、という意味からきています。


モロッコ_アトラス山脈にある世界遺産アイトベンハッドゥ

(モロッコ、アトラス山脈にある世界遺産アイトベンハッドゥ)


また、大西洋の英語「アトランティック」もアトラスが由来です。

アトラス山脈の外側にある大海ということでこの名前になりました。15世紀以降、大航海時代の到来、新大陸発見のためにこぞって大西洋を渡るようになりました。そこで地図帳が必需品となります。


時代とともに航海用地図も大きく発展します。

16世紀後半にメルカトルという人物が登場します。「メルカトル図法」で有名な人で、画期的な地図で評判が広まりました。彼はギリシャ神話の天空を支える巨人の名前にちなんで、自分の地図帳に「アトラス」という名前を付けたことから、「アトラス=地図帳」が各地に広まり、今に至っています。

岩井六朗(いわい ろくろう)

いつも無骨に全力投球。JTBグランドツアーでの添乗回数も多く100回を超える。お客様にお配りする「旅の想い出」のイラストを心をこめてていねいに描く意外な面も。

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