憧れの世界遺産ベスト3に必ずと言っていいほど名を連ねるヨルダンのペトラ遺跡。今から2000年以上前、この地に定住したナバテア人が、切り立つ岩壁を削り築き上げた都市遺跡です。中でも、一枚岩を掘りぬいて造られた神殿風建築「エル・ハズネ」。正面から昇る朝日を浴びバラ色に輝くその様は、人生一度は目にしたい圧巻の風景です。

>岩の割れ目から突如、姿を現す「エル・ハズネ」。ワクワクの瞬間です!(平野撮影)


この「エル・ハズネ」までは、シークと呼ばれる岩の割れ目をえんえんと歩かなければいけないのですが、なんと!つい最近、電気自動車(カート)が導入されたのだそうです。

今までも馬車が走ってはいましたが、電気自動車の方が送客力もありますし、何よりもエコロジー。コロナ禍でお客さんが減り収入が激減したことにより、エサをもらえずやせ細った動物たちが診療所に保護されるという新たな問題も起きていたそうですから、電気自動車導入は動物福祉の意味合いもあったようです。

そして何よりも、ご年配のお客様や歩きに自信がなくペトラ訪問をためらっていた方も、今後は安心してペトラ遺跡を楽しめることでしょう。

ヨルダン_ワディ・ラム保護地域

>ヨルダンの荒野「ワディ・ラム」で大活躍のラクダ。ヨルダンでは多くの動物たちが観光客のために働いています。


でも、私は思うのです。あの馬引きの兄ちゃんや馬車遣いのおじいちゃんたちは、今どうしているんだろう。電気自動車の運転手やメンテナンスの技術者として再雇用されてたらいいけどなー、と。。。

佐藤明日子(さとう あすこ)

訪問国数120か国以上、添乗日数3,400日以上、世界一周クルーズでの勤務経験あり。世界をバックパックで放浪した経験を活かし、どんな秘境もおまかせ。米どころ新潟県出身。