花札のルーツはポルトガルから


休業中の話ですが、知人が家の屋上付近で鳴くウグイスの声を録音し、聞かせてくれました。

当時、外出がままならない状況下のなかでの癒しは、本当に心が和みました。

 

ウグイスで連想したのは、何故か花札の絵柄にあるウグイス。学生時代、鳶職のアルバイトをしていたとき、休憩時や仕事後に職人が花札で遊ぶのを見ていたからでしょうか。以前、トランプのマークについて触れたので、今回は花札について簡単に書きたいと思います。

 

話は安土桃山時代からの日本になります。

当時、南蛮人であるポルトガルの宣教師が様々なものを日本に持ち込みました。鉄砲、キリスト教、カステラ、金平糖、かるた・・・。

かるたはポルトガル語の「CARTA」で、カードゲームを意味し、江戸時代になると、瞬く間に日本各地に広まっていきました。

しかし、賭け事は風紀を乱すということで、1780年代の寛政の改革でかるたは禁止となります。この禁制からの抜け道としてできたのが花札と言われています。

 

かるたと花札の違いは、大きくは以下の2点。

・数字や紋印(マーク)などの記号をなくした。

・4枚×12か月の48枚を用いて、教育用で使われていた和歌かるたを用いた。

数字等がないから賭け事はできないうえ、教育用ですよというのが言い分でした。

1月の松から12月の桐まで各月ごとに描かれた花鳥風月に赤と青の短冊などを加え、ルールを作って楽しんだのですね。

 

また、賭け事を抜きにして花札をみても、自然風物、花鳥風月を価値の高いものとして尊ぶ風習があったことが分かります。なかなか粋ですね。

 

そして、昔からポルトガルと日本が繋がっていたことに、改めて世界を感じました。


ポルトガル_ロカ岬2

 (写真:ユーラシア大陸最西端の岬、ロカ岬/ポルトガル・リスボンにて)

岩井六朗(いわい ろくろう)

いつも無骨に全力投球。JTBグランドツアーでの添乗回数も多く100回を超える。お客様にお配りする「旅の想い出」のイラストを心をこめてていねいに描く意外な面も。

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