「世界一美しい散歩道」といわれるニュージーランド・ミルフォードトラックを歩く旅


「世界一美しい散歩道」といわれるニュージーランド・ミルフォードトラック。


全行程、54kmを歩くというのはどんな感じなのかイメージしづらいと思いますので、簡単にご紹介します。



1.ガイドウォークとは?

ニュージーランド_ミルフォードトラック

(苔むした森を歩きます。)

環境保護のため、ロッジに泊まりながら歩く「ガイドウォーク」の参加者は1日あたり50人に制限されており、50人がそれぞれのペースで1日の行程を歩きます。


ガイドは4人つき、50人の先頭から最後尾まで散らばって安全の管理をしたり、自然の説明をしたりしてくれます。

もちろん、応急手当やテーピングなどの技術をもっています。

団体で歩くのではないので、自分のペースで歩いたり立ち止まって写真を撮ったり休憩したりできます。

どれくらい散らばるかというと、自分の前後に人影がまったくなくなる瞬間も多々あり。

分かれ道はない(戻ってくるわき道はあり)ので、迷う心配はありません。

また、自然保護のために1日の行程で3ヵ所程度トイレもあり、ランチ休憩用の小屋やベンチもあります。


2.宿泊する小屋は?

ニュージーランド_ミルフォードトラック_グレードハウス

(1泊目のグレイドハウス)


宿泊する小屋は日本の山小屋よりも設備が断然整っており、水洗トイレ、洗面台、シャワー(いずれも共用)が使えます。

ロッジごとに1人1枚、バスタオルとフェイスタオルが用意されています。

男女別の相部屋は2段ベッドで、日本の山小屋とは比較にならないほど快適。1部屋は4~6人程度です。



3.気になるお食事は?

ニュージーランド_ミルフォードトラック_食事_鹿肉

(ニュージーランド名物の鹿肉)


そして大事なお食事。

朝食は、一般のホテルと比べると簡素なものの、野菜やフルーツもあり十分。

昼食は、朝食前に自分でサンドイッチや日によってはご飯が用意されるのでおにぎりをつくります。

簡易的な入れ物も用意されているので、野菜を詰めてサラダにすることもできます。

夕食は毎日メインが3種類から選べます。

ちなみに、ビールやワインなどの飲み物代は最終日にまとめて清算します。

もちろんカードも利用可能です。


また、ロッジ滞在中は消灯時間中以外はコーヒーや紅茶、お茶がいつでも無料でいただけます。

歩き終わってロッジに到着後は、お茶(お好みに応じてビールやワイン)を片手にラウンジで海外からの参加者とお茶視ながらコミュニケーションをとるのも楽しいものです。

片言の英語でも大丈夫!仲間ですから。


ニュージーランド_ミルフォードトラック_食事_デザート

(もちろんデザートも)




4.難易度はどのくらい?

「The most beautiful walk in the world(世界で最も美しい散歩道)」と呼ばれているミルフォードトラックですが、実際はどれほどの難易度なのか気になる方も多いでしょう。


54kmを実質3日間で歩きますが、そのうち大変なのはマッキノン峠越えの1日。

ニュージーランド_ミルフォードトラック_マッキノン峠

(マッキノン峠)


この日は標高差700mを上り900mを下ります。関東でいえば筑波山(877m)、関西では六甲山(932m)くらいでしょうか。これを麓から乗り物を使わずに日帰りするくらいです。

または、上高地から涸沢カールまで1泊2日で歩ければ問題ないでしょう。


傾斜度はきつくないですが、その分距離は長くなります。

ご一緒したお客様は上りよりも下りのほうが大変だったようです。


また、この山に雲がぶつかって雨や雪を降らせるという地形上の特性から、晴天に恵まれることはほぼないでしょう。

雨の中、丸一日歩く精神力と体力が必要です。場合によっては積雪や降雪の可能性もあります。


このあたりで一緒に歩く50人の間には連帯感が生まれてきます。

今回も50人中最後尾になったお客様と一緒にロッジに到着しましたが、入り口近くのラウンジに居合わせた方々がみな、スタンディングオベーションで迎えてくれました。




5.どんな準備をしたらいいの?

撥水素材ゴアテックスのレインウェアでも、ミルフォードの雨の前には無力。

現地の日本人スタッフが染み(シミ)テックス、と笑ってました。

それでもきちんとした上下別のレインウェアがおすすめです。

現地でも無料で借りられるものは少し重くて透過性が低いので蒸し暑いです。撥水性は抜群ですが。

靴は、モンベルや石井スポーツなどの専門店で売られているきちんとしたトレッキングシューズをご用意いただくことをおすすめします。


ミルフォードトラックのエリアは雨や川の氾濫が多く土が定着しづらく、「散歩道」のイメージほど道がふかふかではなく固い場所が多いので、靴底やつま先がなるべくしっかりしたハイカットで防水性が高い靴がおすすめです。

長く使っていると靴の形が変わってくるので、これらのお店で中敷(数千円程度)を変えると足の疲れが違います。


また、峠越えの際は天候次第で気温が下がりますので、手袋や帽子も必要です。

リュックサックは現地で無料で貸し出してくれます。ご自分で背負いなれたものをお持ちであれば、お持ちになることをおすすめします。大きさの目安は40リットル程度です。


あれもこれもと心配になり荷物が多くなりがちですが、その荷物を背負って丸3日間歩けるかどうかという観点から荷物を選別しましょう。



いかがですか?


案ずるより産むが易し。


「世界一美しい散歩道」を歩いてみませんか?


ニュージーランド_ミルフォードトラック_完歩証明書

(完歩証明書です!!)

JTBグランドツアー&サービス編集部(ヘンシュウブ)

旅にでかけたくなる情報を日々発信してまいります。