スイススペシャリストがおすすめするハイキングコース~グリンデルワルト編~


ユングフラウ、メンヒ、アイガーの3山を眺められるハイキングコースが人気のグリンデルワルト。


いくつもハイキングコースがありますが、多くのツアーで歩かれるのは登山鉄道のアイガーグレッチャー駅からクライネシャイデック駅間の約1時間30分のコースです。


グレッチャーとはドイツ語で氷河のことせす。登山鉄道が開通した約100年前は、この駅の目の前までアイガー氷河が横たわっていたのでしょう。

さまざまな環境の変化があり、現在では見上げるくらいの高さまで短くなってしまいましたが、その名残はモレーンと呼ばれる、氷河によって削られた山肌の残骸に見ることができます。


スイス_アイガー_2



さて、アイガーグレッチャー駅から始まるハイキングコースは大きく分けて3つあります。


1つめは、アイガー氷河のモレーンに沿ってウェンゲン方面に下るルートです。谷に響くカウベルの音を聞きながらユングフラウの山塊を左手に、メンリッヘンを右手に眺めながらウェンゲンアルプ駅まで一駅間を歩くとだいたい1時間半程度、もっと歩きたい方はもう一駅歩くこともできます。先述のとおり、アイガーグレッチャー駅から歩き出す人のほとんどがクライネシャイデック方面へ歩くため、このルートはとても静かです。高山植物の花々をゆっくり愛でたいという方にお勧めです。

スイス_アイガーグレッチャー_2

▲ウェンゲン方向に下り、ユングフラウ三山を振り返る


2つめは、クライネシャイデックまで約1時間半かけて下るルートです。このルートで歩くのは林道のようにそこそこ整備された道なので、転倒や転落の心配がありません、途中、日本登山史の黎明期に活躍された槙有恒氏が私財を投じてアイガーの登山ルート上に建築した山小屋が移築されていて、外からですが見学することができます。アイガーの北壁を右手に、眼下にはグリンデルワルトまでなだらかに続く、これぞスイスという牧歌的な風景を見ながら歩けます。

スイス_アイガー

▲ルート上の貯水池。天候が良ければ逆さアイガーが映り込むことも。


そして3つめが、クライネシャイデックを経由せずもう1つ先のアルピグレン駅まで歩く約2時間半~3時間の通称「アイガートレイル」です。

前の2つと異なるのは、歩行時間が長く歩く人も少ないうえ、油断すると大怪我につながるような場所がある点です。アイガー北壁直下を歩くため遅くまで残雪があることもありルートが閉鎖されていることもあります。

トレッキング初心者だけでの挑戦はお勧めしません。

このルートの醍醐味はなんといってもアルプス三大北壁のひとつ、アイガー北壁がそそりたつ様子を間近から眺められることです。ちなみにアイガー北壁を世界で初めて真っすぐ登ったのは日本人の登山家で、1969年のことでした。


なお、現在当地では、麓のクライネシャイデックからアイガーグレッチャー駅まで直接上がれるケーブルカー(通称アイガーエクスプレス)を建設中で、2020年12月にオープン予定です。


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JTBグランドツアー&サービス編集部(ヘンシュウブ)

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