スイスの物価は高い?


物価が高い国と言われるスイス。

確かにツアーの旅行代金を比べても他のヨーロッパの国より高いようです。


でもすべての物価が高い、というわけではありません。


たとえば、ジュネーブ空港から市内までは乗車時間7分で2スイスフランです(以下スイスフランはCHFと表記)

2020年2月初旬の為替レートは1CHF=約112円だったので、2CHFは224円。

日本の列車運賃とさほど変わりません。


一方で高いと思われがちなものの代表が登山鉄道の運賃です。

なかでもほとんどのツアーに組み込まれておりスイスで最も高額だと思われるユングフラウヨッホ展望台往復はなんと214CHF(約24,000円)もします(夏のハイシーズン)


ただ絶対的な金額としては高いですが、標高3454mの展望台まで上がれることの価値を考えれば決して高くはないとも言えます。

日本にはこれと比べられるような登山鉄道は見当たりませんが、JR大糸線の信濃大町駅から標高2450mの室堂までバスやケーブルカーを乗り継いで登る立山アルペンルートの運賃は片道7,350円・往復11,710円です。

標高差を考えればスイスの登山鉄道が必ずしも「割高」だとはいえないかと思います。


続いて食費はどうでしょうか?

まず、スイスの食物自給率は50%と日本の38%よりは高くなっていて輸入の比率は高いですが、陸続きのヨーロッパ内にはフランスや東欧諸国のような農業国も多いため、一部の生鮮食品を除けば自給率の物価へのインパクトはさほど大きくはないでしょう。


ところが、外食を見てみると様相が一変します。

たとえば、世界中に展開しているマクドナルドで比べてみると、ビックマックセット(ビックマックとドリンクとポテトのセット)が日本では690円なのに対し、スイスでは11.9CHF(約1,333円)と約2倍です。


ランチを食べようとすればカジュアルな飲食店でも20CHF(約2,240円)くらいはしますし、夕食ともなれば50~60CHF(約5,600円~6,720円)くらいは覚悟しなければなりません。


この違いはどこから来るのかというと、大きな要因の一つに人件費があります。

スイスは26の州からなる連邦国家のため州ごとに異なりますが、最低時給が20CHF(約2,240円)という州も珍しくありません。

日本の倍以上ですね。


家賃や、健康保険などの社会保障料も高いので、必ずしも働いている人の手取り金額が極端に多いわけではありませんが、レストランやホテルなど多くの人が働くサービス業ではこの人件費の影響が大きいと思われます。


これら観光で訪れる際に必須のレストランやホテルの物価が高いため、どうしても「スイスは高い」という印象が強くなってしまうのでしょう。


ただ、観光客向けのお得なサービスもあります。

ホテルに宿泊すると市内の交通機関が乗り放題になるパスを発行している都市があります。

たとえば、サンモリッツに2泊以上泊まるとついてくる「エンガディンパス」を使うと、市内のバスのみならず、ピッツネイル展望台やムオタス ムライユといった展望台へのケーブルカーも無料になります。


また、個人旅行ならこちらの記事でご紹介した鉄道パスを使って、旅を少しでもお得にしましょう。


スイスのツアーはこちら>>

JTBグランドツアー&サービス編集部(ヘンシュウブ)

旅にでかけたくなる情報を日々発信してまいります。