まぼろしのコーヒー@小笠原


島寿司に亀料理、島野菜の天ぷらや島レモンのサワーなど、小笠原では島グルメを堪能しました。

その中でも特に印象的だったのが「おがさわらコーヒー」です。


小笠原にコーヒーの木がやってきたのは、はるか昔、明治時代。

熱帯植物の試験栽培としてインドネシアのジャワ島から持ち込まれたそうです。

その後小笠原は、第2次世界大戦の戦火にみまわれます。

強制疎開で島民もいなくなる中、開墾した農地は荒れ、一旦は途絶えたコーヒー栽培。

しかし打ち捨てられたジャングルでコーヒーの木はたくましく生き続けており、

戦後、島に戻った人々の熱い思いを得てコーヒー栽培が再開されます。


今回ガイドさんにお願いし、コーヒー農園に連れて行ってもらいました。

農園といっても道端に柵が作られただけのワイルドなものです。

小さなコーヒーの木には赤い実がなっていました。

小笠原ではこの実を大切に手摘みし、機械ではなく天日で乾燥するそうです。

コーヒーの木_小笠原

ちょうど日曜日だったせいか、コーヒーショップは地元の人たちで賑わっていました。

注文してから一杯ずつドリップするので時間がかかります。

でも、急がないのが島の流儀。

私たちも島時間に身をまかせ、ゆったりと香り高いコーヒーをいただきました。


「さわやか」で「深い」小笠原のコーヒー。

豆を買って帰りたいと誰もが思いましたが、生産量が少なすぎて一般販売はしていないとのこと。うーん、残念。


船で24時間かけてこないと飲めない希少なコーヒー。その価値は充分あると思います。


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佐藤明日子(さとう あすこ)

訪問国数120か国以上、添乗日数3,400日以上、世界一周クルーズでの勤務経験あり。世界をバックパックで放浪した経験を活かし、どんな秘境もおまかせ。米どころ新潟県出身。