2017年11月28日
今回、「絶景!」というお題をいただき、
過去の旅の情景を思い浮かべてみたときに、
真っ先に浮かんだのが、2月に訪れた綿花摘みの時期のモロッコの情景でした。
2月のモロッコというと、アーモンドの花が有名なのですが、
私にとっては、黄色い花の絨毯がどこまでも続く、この綿花畑の景色が忘れることができません。
2009年2月末に訪れた際には、ちょうど綿花の収穫の時期。
カスバ街道沿いには、一生懸命働く季節労働者たちの姿。
こんな真剣な姿を見るのは、この国では珍しい、
そんな風に感じたことも、その時期ならではの「絶景」と私に感じさせた要因かもしれません。
弊社でも、来年2月10日発のモロッコがすでに催行決定しています。
また、行きたいな。
2016年05月30日
前回はリビアのことを書きました。
その際に、ふと、砂漠を4泊5日・風呂なしで一緒に旅した4WDのドライバーたちのことを
思い出しました。
全部で5台に分乗、当然のことながら、5人のドライバーがいたのですが、
みんな多種多様のキャラクターの持ち主で、今でも忘れることができません。
私が乗った4WDのドライバーは、
大柄で、その分よく食べる、
顔も一見恐いのですが、純粋な優しさを持った方でした。
どうやら日本人の女の子に恋をしていたようで、
私はすっかり、恋の相談役。
「僕のハビプティはね・・・」
とか
「日本人と結婚するには、羊が何頭必要か?」
とか・・・
道中、暇があってはそんなことを尋ねてくるのでした。
ハビプティというのは、アラビア語で"ダーリン(男性が女性を呼ぶときに使う言葉です)"
そして、もう1人の小柄ないたずら坊主という言葉が似合う最年少のドライバーは、
「僕のハビプティは、このTOYOTAなんだ!」
と、自慢気に、自分の運転するランドクルーザーにキスをするのでした。
そんな彼らとの時間が、今でも胸に残っていて、
私のことなど覚えていないでしょうが、
それでも、再会したいなぁと時折、思い出すのでした。
2014年02月27日
先日、サイパンへ家族旅行に行ってきました。
サラサラの砂浜で食事をしていると、2歳の息子が落としたパンを口に入れました。
それを見たとき、私の中に迷いが生まれました。
「落ちたものは口に入れてはダメだ」と注意すべきか、
「砂だから大丈夫」という2択です。
添乗で頻繁にサハラ(砂漠)へ行っていた私にとっては、
たき火で熱した砂の中で焼くパンは、ごちそう。
最後にサハラを訪れて、随分な年月が経ちましたが、
その感覚は染みついて離れないのでした。
そして、サハラに想いをはせ、いつか息子にあの砂釜ブレッドを食べさせたいと
再訪を願うのでした。
2014年01月27日
前回、ご紹介したチュニジアツアーの出来事です。
このツアーは一般的なチュニジアのコースではなく、サハラの奥地・ティンベインを訪れるコースでした。
4WDに分乗して、砂漠を突き進み、ティンベインへ。
何もない砂砂漠に、いくつかの白いテントが見えました。
翌日は、終日、砂漠にて。
周囲に観光地があるわけではないので、何の予定もありません。
ドライバーと相談した結果、ただあてもなく、砂丘をドライブすることに。
細かい砂の砂漠は、広大で、それは美しいものでした。
ところが、途中で砂の粒が細かすぎて、
4WDの前輪が砂の中に埋まって、動けなくなりました。
1台を助けようと、もう1台にロープを付けて引っ張りましたが、
結果、2台とも砂に埋もれてしまい・・・
添乗員の私は砂漠の中では、本当に役にたちません。
ただひたすら心の中で祈りながら、お客様とワイワイしているだけでした。
そのうち、日が暮れてきました。
砂漠の夕景は、本当に素晴らしいものです。
いつしかあせりも消えて、その自然美に魅せられているのでした。
結局、大事に至らず、ドライバーの1人がテントに戻り、
助っ人を連れてきてくれました。
車で30分くらいかかる道のりを徒歩で向かったドライバーの脚力と努力に感謝、
クレーム1つ言うことなく、美しい景色を共に楽しんでいただいたお客様に感謝。
感謝・感謝の旅でした。
2014年01月15日
数年前までは、お正月は決まって海外でした。
添乗をお休みしてからは、実家で過ごす寝正月ですが、
旅好きの私としては、お客様と過ごしたお正月の思ひ出をこの時期になると思い出し、
いつかまたその日がやってくるのを信じています。
そんな良き思ひ出の1つ。
チュニジア・スースで迎えた2010年のお正月。
地中海から昇る初日の出は、それはキレイでした。
お客様と一緒に砂浜に落書き。
2010年が良い年になることを祈りました。
この年の12月にチュニジアから"アラブの春"が始まることなど
全く想像できないくらい静かな空気が流れていました。